2012年10月19日金曜日

勝利への道/VERFLIxxT!

勝利への道/VERFLIxxT!

プレイ人数:2-6人
プレイ時間:20分程度

2人で楽しめる, 初めて遊ぶのにおすすめ, 多人数おすすめ,

運と戦略を駆使して多くのプラス点とラッキータイルを集めよう!
マイナス点を取ってしまったら汚い言葉で叫んじゃおう!


プラスタイル、マイナスタイル、クローバータイルをバラバラに一列にして並べ、
全員のコマを2つずつスタート地点に、番人コマをスタートに近いプラス・クローバータイル6個に置いてゲームスタート。

自分の番が来たらサイコロを振って、自分のコマか、誰かと同じタイルにいる番人コマのどれかを進めるだけ という簡単なルールです。
ただし、動く前にそのマスに留まっていたコマが自分しかいなかった場合、そのタイルを取らなくてはいけません。

つまり、ゲームが進むにつれてタイルの数はどんどん少なくなっていきます。

ゴールにたどり着いたコマは動かす事ができずに、全員がゴールしたらゲーム終了となります。
プラスタイルはそのまま点数に、マイナスタイルはそのまま減点となりますが、クローバータイル1枚につき、マイナスタイルをプラスタイルに変えることができます。

総得点が最も多いプレイヤーが勝ちとなります。




一発逆転も熱いわいわいがやがやタイプのゲーム




<ここが楽しい>
コマを選択できるすごろくといった感じですが、番人コマを含めた選択の幅の広さゆえに悩ましい場面が何度も訪れます。
運の要素もありますが、軽くわいわい盛り上がれるこのゲームには丁度良いスパイスとなってます。

かなり大きなプラス点、マイナス点もあるため一投一投が熱く、ダイスの目次第では一発逆転も可能であるため、最後の最後まで盛り上がりポイントがあるのもとても面白いです。


<要注意ポイント>
タイルの並べ方によってゲーム展開が全く変わるので、序盤盛り上がって終盤失速的な展開も場合によってはありえます。

プレイ感が非常に軽い割に複数人でやると少し時間がかかるので、そのあたり評価が分かれるところかもしれません。


<その他>
軽くささっと盛り上がれるゲーム。
日本語タイトルは"勝利への道"ですが、英語版だと"それが人生"と全く違うタイトル。
これは元のタイトルが非常に汚い言葉らしいからだとか。


通常版とコンパクト版がありますが、タイルを並べるのが楽なコンパクト版の方が圧倒的におすすめです。



さてさて物凄く個人的な意見なのですが、ドイツ系のボードゲームを周りに勧める際に初めて遊ぶゲームとして、
あまりおすすめしないゲームです。


近年のボードゲームの記事や売上を見ても、日本人の間には

ボードゲーム=すごろく 

という凝り固まった価値観があります。
これはおそらくモノポリや人生ゲームといったボードゲームの印象によるものだと思われます。

この価値観が前提にある以上、すごろく風なゲームではパンチが若干弱くなり、
今まで持っていたボードゲーム観を根底から覆されるような衝撃を与えることができないと思うのです。

そのため、僕自身ドイツゲーム未体験の人と遊ぶ時にはすごろくタイプでは無いゲームを選ぶようにしています。


その代わり、ドイツボードゲームを数回やった後に、このゲームやカルタヘナなどの日本人からしてみると変則的なすごろくで是非遊んでみてください。
ドイツボードゲーム流のコマの進め方の発想にまた違った面白さを感じてもらえると思います!