2013年10月24日木曜日

リアルト橋/Rialto【感想のみ】


リアルト橋/Rialto

リアルト橋/Rialto

プレイ人数:2-5人
プレイ時間:60分程度

美しい水の都ヴェネツィアの大運河にかかる「白い巨像」リアルト橋。
その繁栄の象徴のように、都市における影響力を高めることはできるでしょうか。


ヴェネツィアの街を再現した美しいアートワークが見どころのリアルト橋。
プレイヤーは街に議員を派遣するなどして影響力を高めていきます。

ゲームは6つの地域における影響力を競い、
その地域にかかる橋やゴンドラから勝利点を得ることができます。

毎ラウンド、まずはカードの補充から始まります。
下のアクションに対応する6種類+ジョーカーが6枚ずつ並べられた列が人数+1列あり、
その1列を順番に取っていきます。

その後、それぞれのアクションステージごとに各プレイヤーは手札からカードを出していきます。
基本的には出したカードと同じ分の価値や個数のアクションを行えますが、
出した枚数がトップであれば、追加の恩恵を得ることができます。

・総督:総督ランクを上げることができます。
・金貨:建物を使う際に必要な金貨を手に入れることができます。
・橋:勝利点を得ることができます。
・建築:建物を建てることができます。
・ゴンドラ:ゴンドラで、議員を手元に集めることができます
・議員:議員を派遣することができます。

ここで非常に重要なのが総督で、
総督ランクが優っている場合、全ての引き分けにおいて勝利することができます。

ゲームが進んでいくと、橋のアクションの恩恵やゴンドラアクションの恩恵で、
各地域には橋や渡し船がかかります。
それらの地域に議員を多く派遣しているとゲーム終了時に多くの得点がもらえ、
建てた建物の価値と合わせて、最も勝利点が多いプレイヤーが勝利となります。


サイコロを使わないフェルドの作品。
カードを取り、そのカードによってアクションを行っていくというのは、
非常に飲み込みやすく、他のプレイヤーとの駆け引きも分かりやすいルールでした。
総督ランクがカードの補充から陣取りのゲーム全体を通して非常に重要となってくるのも、
常に気配りが必要でなかなか良いシステム。

同時期に遊んだブルッヘに比べて、
特殊アクションカードが無く特殊建物もそれほど多くない点、
陣取りの要素が非常に強くなっている点などから、
他のプレイヤーとの絡みが強く出ていて、手札ではなく終始盤面を見て悩まされるやりがいのある面白いゲームといった感じ。

悔やむべきは手番順が総督ランクに則っていたり、
前のステージで優勢だった人から時計回りだったりとコロコロ変わる点。
その点以外はとっつきやすく、陣取りゲームが好きなら惚れ惚れしてしまう逸品かも。

個人的にはもうヴェネツィアが舞台というだけで脳内テンションMAXでありました。
ヴェネツィアが舞台のゲームは数多くあるので、
ヴェネツィアだけでゲーム会というのもしてみたいものです。

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