2014年6月9日月曜日

ラ・チッタ/La Città


ラ・チッタ/La Città

ラ・チッタ/La Città

[2014/6/9 評価追記]
プレイ人数:2-5人
プレイ時間:60-150分程度


イタリアの地方都市を舞台に、
より大きな都市を作り上げていきましょう。


1ラウンド5回のアクションを選んで行動します。
基本アクションではお金を貰ったり基本建物を立てたりできますが、3回までしか行えません。
場にある特殊アクションでは、グレードの高い建物を立てたり、
町の魅力を増やしたりといった強力な行動ができますが、基本的にお金が無いと行動できません。

このようなアクションを行い、町の魅力を増やしたり規模を広げたりしていくことが目標となります。
農家が無いと街に増える市民を養えないですし、
鉱山が無いと強力な特殊アクションを行うための資金が集まりません。

また、各ラウンド終了時には、市民の移動が起こります。
この際、文化・教養・健康のレベルが周りの都市より小さいと、他の都市に市民が流出してしまいます。
なお、市民にとって魅力的なトレンドは毎ラウンド変化し、通常では一部の情報のみから推測せざるを得ません。
なので、巨大な都市から小さな都市へ人が移動するなんてこともありえるのも面白いです。

このように都市作りと市民の流入出を繰り返していくシステムになっています。
陣取りゲームのような印象も受けますが、攻防戦などは無いので一見平和な印象。
けれども一歩間違えると周りの都市に市民が一気に吸い取られて壊滅、
なんてこともあるので、プレイスキルは同じくらいが推奨されますね。


シムシティやテーマパークを作ろうなど往年のシミュレーションゲームが名作だったように、街やお店作りの疑似体験というのはワクワクするテーマの1つですね。特にこのゲームは建造物だけでなく、人の移動という新しい点に着目したゲームなので、都市計画の面白さが非常にあります。
広いマップの好きなところに新しい都市を建てることも可能なので、超大都市を作るもよし、中核都市の周りにサテライトのように都市を作り、市民流入出を防ぐもよしと、フィールドの使い方が中々に自由なのが面白いです。

個人的には人の流れが発生しやすいので、5人が一番面白いかな、とも思います。
その分時間もかかるので結構ヘビィなのですが、
毎回異なったフィールドで、違った歴史を歩んでいくことができるので、
世界に入り込める人にとってはこれ以上ない傑作だと思います。

【追記】

評価点付けてなかったので追記。
都市自体の街づくりはデフォルメされていますが、都市間の距離、位置、絡みに着目したタイプの面白い街作りゲームだと思います。
舞台がイタリアの田舎ということなので、このゲームを遊ぶ前後に何かミクロな街づくりゲームを遊びたい感がありますね。何と合わせたら世界観がマッチして面白いでしょう。

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