2014年8月7日木曜日

メルカトル/Merkator

メルカトル/Merkator



メルカトル/Merkator


プレイ人数1-4人
プレイ時間:60-90分程度
デザイナー:ウヴェ・ローゼンベルク


ハンザ同盟の中心の地ハンブルグよりヨーロッパ各地を巡り、商品を集め契約を達成していく。
【ルール】

・フィールドには様々な目的地が書かれており、フィールド上を周ることで商品を集め契約を達成していきます。

・手番プレイヤーはメルカトルトークンで目的地を示し、その場にある商品を貰います。また契約書に書かれた商品が揃っていれば、契約を達成することも出来ます。

・手番以外のプレイヤーも、手番プレイヤーに時間トークンを払うことで、その場に赴き契約を達成することができます。

・契約を達成した場合より上位の契約書を手に入れます。達成された契約書は手元に残り、何度でも達成することができます。

・ただし契約書は手番の最初に5枚になるように調整しなくてはなりません。その代わり手放した契約書から得たお金で、ボーナスカードや建物カードを手に入れることができます。

・これを繰り返し、価値の高い契約カードを多く集めたり、勝利点の大きな建物カードを集め、最も多く勝利点を稼いだプレイヤーの勝利となります。


【感想】


重厚なイラストと木箱っぽい入れ物が貴族な雰囲気を味あわせてくれる一品。
(世界史選択をしていればもう少しまともなコメントが言えそう)
ヨーロッパを飛び回るので、上記の雰囲気に合わさってテーマだけで満足感高め。

さてさて、ゲームの内容は至ってシンプル、お使いを繰り返して勝利点を稼いでいきます。

大雑把な長期計画をしつつ明確な短期計画を繰り返していくので、今したいことの発見→できる→嬉しい!が分かりやすく、満足を感じるジャブが多めな作品になってます。

その代わり、

・基礎点である契約カード以外の勝利点の要素が薄いこと
・終盤になると契約カードが持ちきれず得点効率が低くなっていくこと
・ボーナス点要素である建物カードも、契約カードよりずっと得点効率が悪いこと

などから大きな達成感というのは得られにくいゲームかも。
他のウヴェ・ローゼンベルクの作品、いわゆるワーカープレイスメントゲームである“アグリコラ”や“ルアーブル”とは、逆を行く作品なのかもしれません。

そしてルールは複雑ではないにしろ、最初はスッと理解できるものではないので、ある程度慣れたプレイヤー向けかも。

他のプレイヤーの行動も利用して効率性を重視するタイプのゲームなので、
目の前に溜まっている資材の山に騙されず、他のプレイヤーの動きをしっかり予測して自分を信じて行動する事が必要なので、その辺りが楽しめるプレイヤー向けでしょうか。

ちなみに遊ぶなら最初からじっくりロングゲームがオススメ。
ショートゲームだと誰も最後まで14点に届かなかったり、建物カードが無意味になってしまったりと楽しみきれない感じがどうにもだったので。



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